臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VI.代謝・栄養障害
急性膵炎を合併した糖尿病 VS ケトアシドーシス
横山 淳一
1
,
池田 義雄
2
Jun-ichi YOKOYAMA
1
,
Yoshio IKEDA
2
1東京慈恵会医科大学・第3内科
2東京慈恵会医科大学・内科
pp.1978-1979
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216839
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なぜ鑑別が問題となるか
糖尿病性ケトアシドーシスは,その初発症状として消化器症状(悪心,嘔吐,腹痛など)を訴えることが多く,その程度が強い場合には自・他覚的所見からも急性膵炎を思わすほどである.この際,検査成績の上でも高アミラーゼ血・尿症のみられる頻度が高く,糖尿病に急性膵炎が合併した場合との鑑別は,それぞれの治療方針を決める上でもきわめて重要である.
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