臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
I.循環器疾患
動脈管開存 VS バルサルバ洞動脈瘤
加藤 裕久
1
,
横地 一興
1
1久留米大学医学部・小児科
pp.1846-1847
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216782
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診断上の問題
動脈管開存(PDA)とバルサルバ洞動脈瘤は聴診上,類似した雑音を有するため鑑別が必要となってくるが,動脈管開存が臨床上あるいは管理の上で問題になるのは,乳児,小児期であるのに対し,バルサルバ洞動脈瘤は,むしろ成人期に出現してくるものが多い.そういう意味では,小児期の動脈管開存との鑑別上,重要なのは,心室中隔欠損に伴った大動脈弁閉鎖不全(VSD,AI)であろう.
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