臨床免疫学講座
補体とその異常
堀内 篤
1
,
長谷川 広文
2
Atsushi HORIUCHI
1
,
Hirofumi HASEGAWA
2
1近畿大学医学部・第3内科
2近畿大学医学部・内科
pp.1596-1600
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216724
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補体とは
補体complementとは抗原抗体反応がひきがねとなって,その後に続いて出現してくる血清中の糖蛋白質であって,いろいろな免疫現象と深いかかわりをもっている.現在までに15の因子が発見されており,一定の順序で活性化されるのが特徴である.活性化の経路としてclassical pathwayとalternative pathwayが知られている.
補体因子の名前はWHOの委員会で決められており,反応順に第1,第4,第2,第3から第9因子までをC1〜C9の記号であらわすようになった.現在確認されているヒトの補体因子を表に示した.
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