今月の主題 感染症—治療の実際
抗生剤の最近の進歩
鳥飼 勝隆
1
Katsutaka TORIKAI
1
1名古屋保健衛生大学医学部・内科
pp.1480-1481
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216695
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はじめに
ペニシリンG(PC-G)にひきつづく各種の抗生剤の開発は,感染症の治療に新しい時代をもたらした.これら抗生剤が使われだした当初の著しい治療効果は,感染症の治療は容易と思わせるほどであった.しかし,それから40年を経た現在,感染症の様相は変わったとはいうものの,その治療は臨床医学の難問の1つでありつづけている.そして,この問題を容易とするために現在も,より抗菌スペクトラムの広い,抗菌力の強い,かつ安全な抗生剤を求めて開発が続けられている.
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