今月の主題 アレルギーの現況
いろいろなアレルゲン
真菌
木村 郁郎
1
,
谷崎 勝朗
2
Ikuro KIMURA
1
,
Yoshiro TANIZAKI
2
1岡山大学医学部・第二内科
2岡山大学医学部・内科
pp.1028-1029
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216588
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- 文献概要
はじめに
外界に存在する真菌の数は10万種類以上である.このうちヒトに対して病原性のあるものは90種類ぐらいで,深部真菌症を惹き起こすものは20種類ぐらいである.これらの病原性真菌は,その発育場所が人体内であるか人体外であるかによって内因性と外因性に分類される.内因性真菌としては,Candida,Actinomyces(放線菌)などがあり,そのほかの大部分の真菌は外因性である.このように,われわれの生活環境には多数の真菌が存在しており,これら真菌に暴露されやすく,最も影響を受けやすい臓器は,呼吸器であることはいうまでもない.
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