天地人
仙人と練金術
万
pp.635
発行日 1980年4月10日
Published Date 1980/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216499
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中国の古代には,疾病を治療するいわゆる疾医のほかに,不老長寿を研究するいわゆる神仙流の方士と称するものがいた.疾医を代表する古典は傷寒論であり,神仙流を代表する古典は抱朴子である.抱朴子とは六朝時代における晋の葛洪の著であり,その内編は不老長寿の学理,錬丹法と仙薬からなっている.
すなわち不老長寿の薬の製法とその用法などについての解読である.この仙薬のうちには丹砂をはじめ黄金・白銀・雲母・石英・松柏脂そのほか解しにくいものがあげられている.
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