臨床免疫学講座
免疫不全と疾患
堀内 篤
1
,
入交 清博
2
Atsushi HORIUCHI
1
,
Kiyohiro IRIMAJIRI
2
1近畿大学医学部・第3内科
2近畿大学医学部・内科
pp.262-267
発行日 1980年2月10日
Published Date 1980/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216416
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免疫不全とは免疫応答機構の欠陥による機能異常を意味しており,それによって起こる疾患を免疫不全症候群immunodeficiency syndromeとして一括している.免疫不全症候群には先天的な異常あるいは遺伝子レベルで規定された原発性(先天性)免疫不全症候群primary (congenital) immunodeficiency syndromeと各種疾患および薬剤などによって二次的に免疫不全状態に陥る続発性(後天性)免疫不全症候群secondary (acquired) immunodeficiency syndromeに二大別される.原発性免疫不全症候群は一般に幼児期に診断されるが,軽症例では成人になってから発見されることがある.これを成人型原発性免疫不全症候群と呼んでいる.
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