増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
内分泌学的検査
甲状腺・副甲状腺
抗サイログロブリン抗体
日高 洋
1
1大阪大学大学院医学系研究科内科学講座(臨床検査診断学)
pp.350-351
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223306
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検査の概要
びまん性の甲状腺腫を認める場合,あるいは甲状腺機能低下症の所見(FT4低値)・症状(無気力,易疲労感,眼瞼浮腫,寒がり,体重増加,動作緩慢,嗜眠,記憶力低下,便秘,嗄声など)を認め,慢性甲状腺炎(橋本病)を疑ったときに抗サイログロブリン抗体(TgAb)を検査する.
TgAbは,血清を測定検体として,ECLIA法(電気化学発光免疫測定法)などの免疫測定法で測定される.TgAbをPA法(粒子凝集反応)で測定した場合は,TgAb半定量(以前はサイロイドテストと呼ばれていた)と検査項目名で区別される.
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