臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
I.尿検査
14.肉眼的血尿
村橋 勲
1
1獨協医大泌尿器科
pp.1654-1655
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216118
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異常を示す疾患
血尿とは尿に血液を種々の程度に混じた状態を指し,一見して血尿とわかる状態を肉眼的血尿という.そして尿路系疾患の重要な症候の一つである.肉眼的血尿をきたす疾患を表に示した.
肉眼的血尿をきたす疾患には,膀胱腫瘍をはじめ,腎,腎盂,尿管腫瘍など重大な疾患もあり,また,しばしば見られる特発性腎出血,尿路結石,稀に見られるものとしては尿路外傷,尿路結核あるいは全身性の出血性素因,たとえば血友病,白血病,紫斑病,抗凝固剤などの薬物投与に起因するものなど種々雑多である.
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