臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅰ.尿検査
14.肉眼的血尿
村橋 勲
1
Isao Murahashi
1
1獨協医科大学・泌尿器科
pp.2108-2109
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219335
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異常を示す疾患
血尿とは尿に血液を種々の程度に混じた状態を指し,一見して血尿とわかる状態を肉眼的血尿という.そして尿路系疾患の重要な症候の1つである.肉眼的血尿をきたす疾患を表に示した.
肉眼的血尿をきたす疾患には,膀胱腫瘍をはじめ,腎,腎盂,尿管腫瘍など重大な疾患もあり,また,しばしばみられる特発性腎出血,尿路結石,稀にみられるものとしては,尿路外傷,尿路結核あるいは全身性の出血性素因,たとえば血友病,白血病,紫斑病,抗凝固剤などの薬物投与に起因するものなど種々雑多である.
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