今月の主題 癌と免疫
その他の癌免疫療法
インターフェロン
鈴木 富士夫
1
,
石田 名香雄
1
1東北大細菌学
pp.1036-1037
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215965
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はじめに
ウイルス相互間の干渉現象の作用物質として分子量数万の糖蛋白が発見され,インターフェロン(IF)と命名されて以来20有余年が経過した今日,IF・システムを有効に活用した悪性腫瘍や各種ウイルス病に対する制圧手段が今やっと現実になろうとしている.とくにAmerican Cancer SocietyがIF研究に200万ドルをつぎ込むと発表したり,英のWellcome研究所がヒトIFの大量供給態勢を作り上げたり,あるいはニューヨークのSloan-Kettering記念癌センターがスイス赤十字と共同でIFの大量生産工場を設立するというような最近のニュースは,今後のIF研究およびその応用の動向を占う上で大いに参考になろう.
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