今月の主題 心筋症—その展望
原因のはっきりした心筋症
抗癌剤と心筋症
中山 龍
1,2
,
山川 隆司
1
1国立循環器病センター内科
2国立循環器病センター総合外来
pp.51-53
発行日 1979年1月10日
Published Date 1979/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215719
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はじめに
現在,臨床的に広く使用されてつる抗癌剤の中で強い心毒性を有するのはAdriamycin(ADR),DaunomycinとCyclophosphamideである.
腫瘍学の進歩の結果,細胞同転を考慮に入れた薬物動態学的な立場から多剤併用療法が生まれ,利用されるに至ったが,抗癌剤の相乗作川が心毒性にもみられ,単独使用での総使用量の安全域がそのまま通用しなくなった.
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