今月の主題 リポ蛋白—最近の知識
リポ蛋白の代謝と役割
カイロマイクロン
丸浜 喜亮
1
1東北大第3内科
pp.2370
発行日 1978年12月10日
Published Date 1978/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208366
- 有料閲覧
- 文献概要
カイロマイクロンは食事性脂質(とくに長鎖脂酸トリグリセライド,一部コレステロールおよび燐脂質)を運搬する巨大なリポ蛋白(直径0.1〜1μ,分子量約4×1010)である.その主要な機能は,食事トリグリセライドを主として脂肪組織に転送することにある.カイロマイクロンは98%の脂質,2%の蛋白(アポB5〜20%,アポA-I痕跡,アポA-II痕跡,アポC-I15%,アポC-II15%,アポC-III 40%)からなり,トリグリセライドとコレステロールエステルがparticleの中心を占めるが,燐脂質,遊離コレステロールおよびアポ蛋白が表面をおおっている。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.