臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VIII.神経・筋疾患
1.日常みられる神経症状の治療計画
腰痛
石田 肇
1
1日本医大理学診療科
pp.2086-2087
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208263
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腰痛には脊柱に関連したものと,内科,外科,婦人科,泌尿器科,精神科などの領域の疾患の一症状として見られるものがあり,後者では原因疾患の究明と治療が問題となる.腰痛のうちとくに神経症状と関連あるものは成人に見る椎間板ヘルニアと50歳以後に見られる脊柱管狭窄症である.
脊柱管狭窄症は近年注目されてきた疾患で,50歳以後の男子で変性性変化強く間歇的跛行症を特徴とし,一定距離歩行後,両下肢の重だるい感じで歩行が困難となり,しゃがむような姿勢で2〜3分休息すると再び歩行が可能となるという特有の病歴を示す.腰椎前彎の強いものが多い.
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