臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
VIII.神経・筋疾患
1.日常みられる神経症状の治療計画
頭痛
田崎 義昭
1
1北里大内科
pp.2084-2085
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208262
- 有料閲覧
- 文献概要
診断のすすめかた
頭痛は種々な原因で起こりうる.したがって,頭痛の治療計画はその原因を診断し,これに対処することである.頭痛というありふれた訴えの蔭に,ときには脳腫瘍のような重大な疾患が潜んでいることもある.しかし,日常遭遇する頭痛患者の多くは,器質的な異常を伴わないものであり,これらを診わけるには一定の診断の原則を身につけておく必要がある.
Sherrillは頭痛患者の診断のすすめかたを4段階に分けているので1),これを臨床医の実情に合わせて一部改訂して表に示した.すなわち,第1段階は病歴をとり,一般的な身体所見を診察し,さらに神経学的検査をすることである.第2段階は一般的な臨床検査である.頭痛を主訴とする患者では必ずこの第1,2段階は行うべきである.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.