臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
IV.消化管疾患
7.消化管手術後の対策と管理
胃切除後の対策と管理
竹添 和英
1
1東京都職員共済組合青山病院外科
pp.1949-1952
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208212
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はじめに
術後の対策,管理のポイントは,手術のみでなく患者の術前の全身的ならびに局所的条件によって比重が異なってくる.したがって,術前に原疾患およびそれによってもたらされた病態をよく把握しておくべきことはもちろん,その他の主要臓器の機能異常の有無について十分な検査がなされていなければならない.しかし救急手術例では,局所ならびに全身状態に関する情報不足のまま手術に着手せざるをえないので,術中から術後に精力的な対応が要求されることになる.胃切除後の対策と管理ははなはだしく多岐にわたっており,誌面に限りのある本稿ではそのすべてを記述することは到底不可能であるので,主として胃切除後早期から中期(手術直後から約1カ月ぐらい)にかけての局所的な合併症に対する対策と管理を列記する.
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