図譜・大腸内視鏡診断学
VII.大腸炎症性疾患—6)アフタ様大腸炎 非特異性結腸潰瘍 腸型ベーチェット病
佐々木 宏晃
1
,
長廻 紘
1
1東女医大消化器病センター
pp.1043-1045
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207957
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大腸の非特異性潰瘍のなかで,鑑別診断上,重要なものとして,アフタ様大腸炎,非特異性結腸潰瘍,腸型ベーチェット病がある.これらはすでに述べた潰瘍性大腸炎,大腸クローン病などに比べ,日常遭遇する機会は少ないと思われるが,症例数は確実に増加してきている.
病因は,現在のところいずれも不明であり,組織学的にも特異な所見はない.したがって,診断は主に除外診断を含め,総合的になされなければならない,しかしながら,典型例では,内視鏡的にも,X線的にも比較的特徴的な所見を有し,形態学的に診断可能なものもある.
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