海外だより
シミュレーターを駆使した完璧な卒後教育—心臓病専門の教育施設「ハートハウス」を訪ねて
高階 経和
1,2,3
1神戸大学
2高階クリニック
3淀川キリスト教病院
pp.594-595
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207852
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今回筆者は昭和52年10月19日から3日間,アメリカのメリーランド州ベセスダの街で行われたAmericanCollege of Cardiologyの教育セミナーに出席した.この街は,読者にはおなじみの米国国立予防医学研究所National Institute of Health(NIH)のあるところで,日本からも毎年たくさんの学者が訪問している.
筆者は昨年来,全米の心臓病に興味をもっているドクターたちがそれぞれ現在の自分の仕事に直接関係のあるテーマを選んで学ぶことができるように,あらゆる種類の教育用設備や器械を具備した「ハートハウス」を建設しつつあることを知っていた.その後,ディレクターのDr. RichardやDr. Walkerと何回か連絡をとり,昭和52年10月19,20,21日の3日間,「ベッドサイドの心臓の診かたと病態生理」というテーマで,第1回の教育セミナーが開催されることを知ったのである.
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