今月の主題 急性期脳卒中の臨床
診断法
GTT,インスリン,グルカゴンの測定—膵内外分泌相関
早川 哲夫
1
,
野田 愛司
1
1名大第2内科
pp.190-192
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207735
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膵外分泌腺がほとんど破壊消失した膵でも膵島が残存していることがあり,膵内分泌腺は外分泌腺より抵抗性が高いとされている.しかし,臨床的には膵疾患は他の疾患より糖代謝異常の出現が多い.種々な負荷を行い,血中のインスリン,グルカゴンの変動を検討すると,膵内分泌機能も膵疾患の早期からすでに異常が認められる.
膵内分泌機能の異常は膵疾患,一次性糖尿病,肝疾患,内分泌疾患など多くの疾患にみられる.しかし,疾患により膵内分泌機能障害の機序や状態に差がみられ,鑑別も可能である.
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