今月の主題 急性期脳卒中の臨床
基礎
膵臓の病理
林 活次
1
1名市大第1病理
pp.174-178
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207730
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はじめに
膵疾患を理解する上に必要な病理形態学的変化については「medicina」10巻10号(1973年10月)に,また,"いわゆる急性膵炎"については「胃と腸」9巻11号(1974年11月)に発表しているので参照されたい.今回は慢性膵炎・膵腫瘍,とくに膵癌を理解する上に,あるいはこれらの病変が成り立つ上に必要な病理形態学的変化について述べよう.
膵疾患を理解するには,①膵組織の脂肪組織による置換-脂肪組織化または脂肪織化,②膵管上皮の変化,③膵組織の再生増殖能の3項目を十分頭に入れておくことが重要であるが,今回は膵組織の再生増髄能を重点に述べる.
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