臨時増刊特集 診断基準とその使い方
V.内分泌・代謝疾患
痛風—1977,ARA Criteriaの紹介と問題点
西岡 久寿樹
1
,
御巫 清允
1
1自治医大整形外科
pp.1930-1934
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207556
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はじめに
痛風は種々の原因による尿酸代謝から生じる高尿酸血症を基礎病変とし,痛風発作と称される特異的な関節周囲炎を主症状とする疾患である.
痛風発作の特異的な臨床経過と,高尿酸血症の発症の機序を把握しておけば,診断および治療上,とくに問題となる点は比較的少ない.しかしながら本邦でも成人男性を中心に増加の一途にある疾患であり,筆者らの住民調査成績では,人口あたり0.4%,年間推定発症率0.02%となっている(西岡1976)1).
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