診断基準とその使い方
高血圧症
青木 久三
1
1名市大第2内科
pp.1605-1607
発行日 1977年11月10日
Published Date 1977/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207459
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はじめに
高血圧症は正常より高い動脈血圧で血液循環が維持される病態で,一般に左心室内圧の上昇を伴う.血圧は間接法で容易に測定可能であるが,測定時の精神的・肉体的,また環境状態(寒冷,雑音など)で短時間に容易に変動する.この血圧の特微は高血圧の診断を困難にする1要因である.測定時の条件で,随時血圧,基礎血圧,近似基礎血圧(安静時血圧),自宅血圧,運動時血圧1)(図1,2)などが区別される(表1)2),平均血圧は〔拡張期血圧+1/3(収縮期血圧-拡張期血圧)〕,追加血圧は〔随時血圧-基礎血圧〕で計算する2).
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