図解病態のしくみ 高血圧シリーズ・5
高血圧性心臓・血管障害
青木 久三
1
,
加藤 セツ子
2
1名市大第2内科
2名市大内科
pp.1322-1323
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207376
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血圧上昇の原因が心臓・血管以外に存在しても,血圧の上昇には心臓と血管が機能して高血圧性の血液循環動態となり,高血圧が発症する.したがって,高血圧性の心臓・血管障害と機能異常は血圧上昇と同時には発生する.また一方,高血圧症の発症と維持の機序に心筋・血管平滑筋自体の収縮と弛緩の異常が関与する可能性のある本態性高血圧症では,高血圧発症前から心臓・血管に異常の存在の可能性を否定できない.
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