内科専門医を志す人に・私のフロトコール
外科転科例の記載
石村 孝夫
1
,
中島 正男
2
1虎の門病院内科
2虎の門病院消化器科
pp.1601-1604
発行日 1977年11月10日
Published Date 1977/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207458
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外科転科例記載のポイント
今回は外科転科例である,内科専門医受験ては5例の外科方面転科症例を提出しなければならない.
当院からの受験者の多くがそうであったが,外科転科例というと,たいていが「外科に転科した」というところまでしか記載していず,転科後どうなったか,手術はどうだったかなどの記載がない.当院の場合,提出するプロトコールは,内科から外科への申し送りに使用したもののそのままのコピーであることが多く,受験時に改めて書き直さない人が多いので,こういうことになるのかもしれない.それに加えて内科医というものは(私も含めて),診断までの過程には興味を示すが,外科にわたってからのできごと,とくに手術方法,その内容および結果,術後経過にはともすればあまり興味をもたないことが多いということも一因であるかもしれない.以上の点に留意して,プロトコール提出時には,いま一度病歴をとり出し,転科後の経過,手術記載などを書き加える必要がある.
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