内科専門医を志す人に・私のプロトコール
従来形式編・その2
石村 孝夫
1
,
澤野 眞二
2
1虎の門病院内科
2虎の門病院内分泌代謝科
pp.1445-1448
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207413
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今回は従来形式の第2回目である.active problemとしては基本的にはsupraseller pinealoma 1つである.記載法については前回で説明したとおりである.
本症例は全経過が大変長く,ここに記載した時点からさらにその後,現在に至るまで次々と多彩な症状を呈することになるのだが,それはともかく,ひとつのsubdivisionにおける限られたローテーション期間では,必ずしも自分の受け持っている間に診断がつくとは限らない.患者の退院時あるいは受け持ち医交代の申し送りに際しては,とにかくその時点での病歴要約を書くとしても,問題点が未解決の場合は,本例のように,あとでその後の経過を書き加えたほうがよい(もっとも他人が書いた病歴は,POSでしっかり書かれていない限り,なかなか読みづらく,また把握しづらいものであるが……).とくに内科専門医試験に提出する場合,問題点が未解決のままで放置されているのは適当でないと思われる.
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