特集 変わりつつあるアトピー性皮膚炎の常識―最新の知識と治療の極意
第Ⅰ章 最新の知識
6 従来の治療法の新しい考え方
-❶外用療法 b)タクロリムス
多田 弥生
1
,
大槻 マミ太郎
2
Yayoi TADA
1
,
Mamitaro OHTSUKI
2
1帝京大学医学部,皮膚科
2自治医科大学,皮膚科
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
タクロリムス
,
黄色ブドウ球菌
,
瘙痒
,
保湿
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
タクロリムス
,
黄色ブドウ球菌
,
瘙痒
,
保湿
pp.851-856
発行日 2019年5月31日
Published Date 2019/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001395
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
最新の知識
◆タクロリムス軟膏はヒスタミン遊離抑制,IL-31産生抑制作用などを介して瘙痒を軽減する。
◆タクロリムス軟膏は頸部色素沈着,眼周囲の皮疹に対して効果を発揮しうる。
◆タクロリムス軟膏の妊婦に対する禁忌は解除され,治療上の有益性が危険性を上回る場合に使用する旨の注意喚起に変更された。
◆添付文書上の悪性腫瘍に関する警告については,まもなく終了を迎える10年間の前向き調査の最終結果に基づき,文言の見直しの検討が待たれる。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.