ブライマリー・ケアの実際
やけど
眞栄城 優夫
1
1沖縄県立中部病院外科
pp.1042-1045
発行日 1977年7月10日
Published Date 1977/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207292
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はじめに
やけどは,医学的に,経済的に,また患者の心理面からも,数々の問題をかかえているが,その病態生理の解明とともに,近年は進歩がめざましく,とくに体表面積30〜55%の火傷の救命率が改善してきた.新しい輸液療法や,局所療法なども,ここ数年来,出現してきているが,これらは,火傷を専門に扱う医師により実施されるもので,プライマリー・ケアの範囲を越えるものである.ここでは,プライマリー・ケアに必要な,外来や救急室でよくみられる1度や2度の火傷の治療,外来治療と入院治療の適応とその判断の根拠などについて述べていきたい.
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