今月の主題 DICとその周辺
診断
DICの診断基準
安部 英
1
1帝京大第1内科
pp.810-811
発行日 1977年6月10日
Published Date 1977/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207224
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DICの定義
DIC(disseminated intravascular coagulation syndrome,播種性または汎発性血管内凝固症候群)とは,循環する血液の凝固性が亢進するため血管内で血液の凝固が起こって,全身各部で血栓が形成され,そのために種種の臨床症状が起こるとともに,血液の線溶活性も亢進して血栓,さらにフィブリノゲンが溶解し,このためにも各種臨床症状が起こる際,それらすべてを総括したものである.
これらの診断基準はもとより,その際の臨床症状,すなわちoozing型ないし急激な出血や血栓によるうっ血症状,さらにはショックなどとともに,その成因や発症機序に基づく特有な血液所見をも包含する必要がある.
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