今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ
各種疾患と発熱
一般感染症
国井 乙彦
1
,
小松 喬
1
1東大医科研内科
pp.342-344
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207105
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はじめに
発熱を伴う疾患は日常臨床において遭遇する機会は多く,後述するごとくその大部分が感染に由来している.しかし,かつて発熱患者において1位を占めていた結核症が公衆衛生,化学療法などの進歩により減少し,また感染症全体としてもいわゆる法定伝染病に属するものは激減しており,代わって白血病,膠原病などの比率が増加していることが指摘されている.この比率は患者に接する立場によって異なるが,第一線においては依然としてまず感染症を考えなければならない.本稿では,発熱疾患における感染症のとらえ方について述べる.
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