今月の主題 熱性疾患への臨床的アプローチ
各種疾患と発熱
結核
田島 洋
1
1国立療養所中野病院内科
pp.345-347
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207106
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わが国では,結核の発見診断に集団検診が実績をあげてきたが,最近は年間の新登録患者のうち集検発見は16.7%に過ぎず,症状発現で医院,病院を受診して発見される率がはるかに高い(73.1%).表は,入院初回治療患者の病型と初期症状との関係をみたものであるが,発熱を主訴とするものは約50%を占あている.化療開始までに示した最高体温は,39〜40℃22%,37.5〜39℃未満48%,微熱14%,平熱16%であった.病型別には,粟粒結核,胸膜炎,滲出性病変群に熱を主訴とするものが多かった.以下,初回治療例の熱型を病型別に整理してみた.
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