臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
診断篇
XII.内視鏡とそれによる生検
3.十二指腸鏡
小林 正文
1
,
太田 安英
1
,
前田 宏
1
,
井戸 清仁
1
,
常岡 健二
1
1日医大第3内科
pp.1858-1863
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206916
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十二指腸内視鏡検査は,1958年,Hirschowitz1)のGastroduodenal Fiberscopeに始まるとされているが,今日使用されているようなFiberscopeの開発は,本邦では1968年頃から行われ,1970年には現在のscopeの原形が完成され,観察,生検,逆行性膵・胆道造影など検査手技の基本もほぼ同時に確立された.以後今日までscope・手技の改良,検査所見の分析研究が精力的に行われ,本法は十二指腸・膵・胆道疾患の診断に欠かせない検査法としてその有用性が一般に認められるに至った.本稿では十二指腸鏡の器種,検査の目的を中心に述べる.
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