グラフ 消化管内視鏡シリーズ・4
内視鏡的膵・胆管造影法
高木 国夫
1
,
竹腰 隆男
2
1癌研究会付属病院外科
2癌研究会付属病院内科
pp.1376-1381
発行日 1975年11月20日
Published Date 1975/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206370
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十二指腸乳頭部は膵・胆道疾患と関連が深く,上腹部臓器の診断上重要な部位である.経日的に乳頭部を内視鏡で観察,乳頭□へ挿入して,膵・胆管を逆行性に造影する方法が1969年大井及び著者により開発され,現在では世界的に広まつている.
この内視鏡的膵・胆管造影法(endoscopic pancrea-tocholangiography,略してEPCG)は現在ではルーチン検査として膵・胆道系の診断に用いられて,その臨床的意義はきわめて高い(①).乳頭口からの膵管造影率は90%以上であり,胆管は70〜80%であり,胆管系の造影は本法のみでなく,経皮的胆管造影法もあるが,膵管の造影は本法のみで,造影率も高く膵臓の診断的価値が高いものである.
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