新薬の使い分け
狭心症に対するβブロッカーの使い方
博 定
1
1前田橋医院
pp.1570-1571
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206837
- 有料閲覧
- 文献概要
β遮断剤は現在,狭心症,不整脈,高血圧の3つの面で大いに活用されているが,狭心症に対しては,主として持続性亜硝酸剤であるisosorbide dinitrate(ニトロール)との併用という形で奨用され,その確実な狭心発作予防効果(86%に有効)が高く評価されている.この証拠として,最近unstable anginaに対する内科的療法と外科的療法(A-C bypass)の優劣について.臨床的評価がアルゼンチンとアメリカで多施設による協同研究で行われたが,このさい薬物として選ばれたものはpropranololとisosorbide dinitrateであった方このように数ある抗狭心剤の中で最も頼りになるものはβ遮断剤なのである.
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.