忘れられない患者・私の失敗例
末梢血中に赤芽球が出現した1症例
笹村 義一
1
1自衛隊中央病院内科
pp.1457
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206803
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私が医師となり,はじめて経験した死亡例は急性白血病であったが,本症例は種々教えられることが多く,またその後の私の進路に大きな影響を及ぼした忘れがたい1例であった.
34歳,男.昭和34年1月始めより易疲労性,心悸亢進を覚え,2月にはいり赤血球,白血球がともに少ないことを指摘された里2月20日より3月14日まで,某国立病院にて再生不良性貧血の診断のもとに入院,加療を受け,3月15日本院に転入院した.
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