今月の主題 アルコール性障害のトピックス
アルコール性疾患診断のポイント
アルコール性多発神経炎
祖父江 逸郎
1
1名大第1内科
pp.1380-1381
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206779
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アルコールは広く飲用されており,長期連用による中毒症状の発現も少なくなく,これまでにも尨大な報告がある.アルコールによる神経障害は,古くからすでに18世紀頃から知られているもので,欧米では頻度も高く重視されている.アルコール性多発神経炎は神経障害のひとつのタイプで,発現機序としてはアルコールそのものよりは,アルコール飲用者にみられる栄養障害性因子,ことにビタミン欠乏,肝障害などの関与が重視されている.
最近本邦でも,アルコール性多発神経炎の診断が注目されているので,臨床における診断上のポイントを中心に述べることにした.
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