今月の主題 内科疾患としての先天性代謝異常
カラーグラフ
先天性代謝異常の皮膚所見
三浦 修
1
1杏林大皮膚科
pp.962-963
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206652
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図1 黄色腫
皮膚に黄色の境界明確な斑,丘疹、結節などを形成し,自覚症はない.本症は現在,血清蛋白分両法によるリポプロティンの性状に従って5型に分類されている、いずれにしても,遺伝性と続発性があり,遣伝性は常染色体性優性が多く〈II,III,IV,V型〉飼:劣性型はI型のみである.臨床的には空腹時血清の白濁しているトリグリセリド(中性脂肪)血症と高コレステリン血症に分けたほうが便利である,前者にはI,IV,V型,後者にはII,III型が属し,臨床症状にも多少の相違が見られる.
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