開業医学入門 転医について・1
病院に入院させるとき
柴田 一郎
pp.716-719
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206579
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最初に私は"患者離れ"のいいことが開業医の必要条件であると述べたが,発病から治癒に至るまで,自分の手で管理し得る患者については問題はないが,それではどういう場合に入院させ,またどういう時に他の医療機関に精査を依頼したり,他科に紹介して転医させているか,その実態について述べてみることにする.私が実際に経験した病気についてだけでなく,もし出逢ったら現時点では転医させるだろうという病気も含めて述べてみたい.転医といっても,いろいろの形がありうるわけで,まず最初に入院させるように心がけているものについて述べる.
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