今月の主題 痛みとその対策
本態のはっきりしない痛み
下肢痛
桜田 允也
1
,
池田 亀夫
2
1済生会神奈川県病院整形外科
2慶大整形外科
pp.628-630
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206553
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はじめに
下肢に疼痛を訴えるものには,下肢の局所的疾患によるものと,他の部位に病巣があり,その症状の一部分として,あるいは主な自覚症状として下肢痛を訴えるものとある.
疼痛の性質としては,安静にしていても起こる自発痛,運動時に訴える運動痛,起立して体重のかかる時に訴える荷重痛,局所を圧迫した時にその部位に訴える限局性圧痛,長軸方向に衝撃を与えた時に訴える軸圧痛などに分類できる.また,別の分類としては,部位が局在し,単発性のもの,両側対称性のもの,多発性のもの,放散性のもの,疼痛の移動するもの,発作性の疼痛の反復するものなどがある.
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