内科専門医を志す人に・私のプロトコール
神経系
革島 恒徳
1
,
梅村 康順
2
1神戸市立中央市民病院内科
2住友病院内科
pp.420-421
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206483
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神経疾患の診断は,ある程度のsimplifyした神経系の解剖学,生理学の知識をもとにして,最も印象に強く残る症状を示す疾患を経験し,診断能力を拡げて行くのが望ましく思われる.
半身のしびれ感を主訴として来院した患者では,脳卒中,頸椎症などが鑑別の対象となる.ここに提示した症例は,原因究明のため各種検査を行ったが,プロトコールに示すように明らかな所見がなく,持続した高血圧症由来の全般的な脳動脈硬化,またはlacunare stateがあり,とくに視床分布領域(postero lateral areaが推定)が障害され,視床症候群をきたしたものと思われた.
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