増刊号 図解 診療基本手技 第2集
身体所見のとり方
神経系
高木 誠
1
1東京都済生会中央病院・内科
pp.67-70
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909652
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神経学的診察のおもな目的は神経系における病変の局在診断を行うことである.そのためにはまず表1にあげたような各系統別の診察を順次進めて所見を集め,最後にこれらの所見を整理統合して病変の局在についての1つの結論を導くという手順がとられる.
神経学的診察は目的意識なしにただ漫然と進めても成果は少なく,重要な所見を見落とすことになりやすい.したがって診察を始める前に,個々の症例においてどの項目を重点的に診察すべきか,どのような所見を見落とさないように注意すべきかについて,問診や視診などによりある程度の見当をつけておく必要がある.
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