オスラー博士の生涯・33
講演「英国医学について」および「職業としての内科」
日野原 重明
1
1聖路加国際病院・内科
pp.2021-2023
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206361
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オスラーがボルティモアのジョンス・ホプキンス病院に赴任したあと,やっと1893年に医学部が発足したが,1897年というと,4学年の学生が卒業するという年である.オスラーは,この年は3・4学年の学生の臨床教育に今まで以上の時間をとり,せいいっぱいの努力を払っていた.
さらに学会を健全に育てるという責任感が強く,ずいぶん無理をしていろいろの学会に出かけた.この年内に彼が行った講演の3つの原稿が残されているのでこれを紹介する.1つは,先月号で紹介した1897年6月に卒業の看護婦のための講演「看護婦と患者」であり,他は,9月のカナダでの英国医学会での講演と,10月のニューヨークでの講演である.
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