小児の検査
ウイルス性疾患
南谷 幹夫
1
1都立駒込病院・感染症科
pp.2018-2020
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206360
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小児の急性感染症はウイルス性疾患であることが少なくない.日常診療する機会の多い呼吸器疾患や発疹性疾患は,ことにその可能性が高い.ウイルス性疾患の確定診断は,各種臨床検査を背景とした臨床診断とウイルス検査による診断との総合判定によって下される.
ウイルス検査の種類としては,ウイルスの分離同定,ウイルス血清反応,ウイルス病理形態学的検査があるが,現在多くの病院でルチーン検査となりつつあり,また依頼検査として外注・普及化してきている検査は,ウイルス血清反応である.さらにまた,ウイルス分離の代用として脱落細胞診による螢光抗体法が次第にとりあげられるであろう.
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