演習・X線診断学
単純X線写真による読影のコツ(8)腹部単純写真
大澤 忠
1
,
渡辺 太郎
1
,
古瀬 信
1
1自治医大放射線科
pp.1406-1409
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206190
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この45歳女性患者の腹部単純写真(図A)は著明に膨満した小腸ループ(主に空腸)と,立位でそれぞれのループについて位相を異にする気液界面を示しています.大腸内ガス,糞便はほとんどみられず,完全に虚脱しているようです.X線診断は小腸の機械的イレウスで,開腹時,前回手術部位に回腸癒着がみつかりました,今回は腹部単純写真における腸管内および腸管外ガス陰影について述べます.
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