How about…?
研究と実地診療の橋渡しの場を—第19回日本医学会総会参加者の声から
pp.1141-1144
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206107
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4年に一度開かれる医学会総会で,ちょうど今,開会式があのような形で中止になってしまいましたが,先生方はこの総会にどんなことを期待して参加されましたか?
A 医学全体の進歩や動向を知るにはよい機会だと思います.とくに毎日の診療活動に直接関係はなくとも,医学がこれからどんな方向に進もうとしているのか,考え方がどう変わりつつあるのかを知りたい.時代によって,特定のある臓器に対してでも,ある時は電気生理に集中するとか,細胞に集中するとか,生化学方面に集中するとか,そういう現象が起こりますね.たとえばカゼ症候群を1つとってみても,一時,ウィルスに話題が集中しておりましたが,最近は宿主側の防御機構に集中しているようです.そういう点である見通しがもてる.今年の話題としては,"炎症の機構"など,新しい方向として,ぜひ聞きたいテーマの1つです.
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