グラフ
荒れた第19回日本医学会総会
pp.440-442
発行日 1975年5月1日
Published Date 1975/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917239
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第19回日本医学会総会が京都で4月5日から7日まで開かれた.4年に1度開かれる総会で登録参加者は1万5685名(うち開業医は約30%)であった.医療被害問題が社会的関心を呼んでいる折から シュバイツァーの医療哲学を取り入れた‘生命への畏敬と医学の探求’を主題として取り上げ シンボル・マークもシュバイツァー像をあしらったものであった.
開会式を初め 予定された119の特別講演やシンポジウムの約1割近くが取りやめまたは中止になり 患者の告発や医療の姿勢を問い直す課題が鋭く露出したことは 従来の日本医学会総会にはなかったことであった.京大を会場とした反日本医学会総会も日本医学会総会とは別に開かれた.日本の医学と医療の当面する苦悩が刻まれた総会であった.
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