今月の主題 消化管潰瘍—診断および治療の現況
消化性潰瘍の治療
術後吸収不良症候群
藤原 郁夫
1
1東京逓信病院消化器科
pp.1084-1085
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206089
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消化性潰瘍の外科的治療は胃切除が中心となるが,術後の吸収不良症候群malabsorption syndrome(以下MASと略)はダンピング症候群や吻合部潰瘍と共に厄介な術後障害の1つである.わが国ではprimary MASは極端に稀で,ほとんどの報告がsecondary MASに属し,中でも消化管手術後のものが多い.術後MASには他に小腸切除後の大きい問題があるが,主題の関係からここでは省略する.
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