小児の検査
白血球数と分類像
西村 昻三
1
1聖路加国際病院小児科
pp.106-107
発行日 1975年1月10日
Published Date 1975/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205753
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白血球数の算定は,白血球数の変化をきたす疾患の診断補助や経過の継続観察の指標として用いられていることは,よく知られている.しかし,数の算定のみでは,かなりの増加ないしは減少をきたす場合のみしか診断価値がなく,数が正常範囲内のときは,形態学的変化は見落とされる.したがって白血球数の算定を行うときには,必ず分類を同時に行うべきである.
分類をする際,より多くの白血球を算定した方がより正確になる.測定誤差の標準偏差値は,100個の分類では±15%,400個では±7.5%といわれる.また分類は通常%で表すが,白血球数に%を乗じた実数でみる習慣をつけるとよい.
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