臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅵ.血液検査
35.白血球数
服部 理男
1
Masao Hattori
1
1埼玉県立がんセンター
pp.2168-2171
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219356
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
異常値を示す疾患
白血球は好中球,好酸球,好塩基球,単球,リンパ球で成り立っている.したがって各種血球の増減はそのまま白血球数全体の増減に直結しているはずであるが,ふつう好酸球,好塩基球,単球の増減,ことに減少の場合には白血球数の異常としてとらえられない.したがって白血球数の異常は主として好中球(その幼若形も含む),あるいはリンパ球数の異常によって惹起されている,しかしごく稀には好酸球,好塩基球,単球,または非血液細胞が著しい白血球増多をひき起こすこともある.表1,2にそれぞれ白血球増多と白血球減少をひき起こす可能性のある原因を列挙しておく.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.