今月の主題 神経内科の動き
知っておきたい症候群
Carpal tunnel症候群
上原 美津子
1
,
後藤 幾生
1
1九大・神経内科
pp.1382-1383
発行日 1974年11月10日
Published Date 1974/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205641
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はじめに
Carpal tunnel syndromeは,手関節部でtransversecarpal ligament(横手根靱帯)によって正中神経が圧迫されることにより,その支配領域である母・示・中指と環指の橈側の部に知覚異常が現われ,ついには母指球筋の萎縮をきたす疾患である.本疾患は,今日まで考えられたほど稀な疾患ではなく,また,早期診断・早期治療が予後を大きく左右するため,日常診療に際してもきわめて重要な疾患としてクローズアップされてきた.
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