Japanese
English
手術手技シリーズ 関節の手術<上肢>
手根不安定症(Carpal instability)に対する手術
Surgical Treatment for Carpal Instability
上羽 康夫
1
Yasuo Ueba
1
1京都大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
手根不安定症
,
carpal instability
,
手根
,
carpus
,
手
,
hand
,
不安定性
,
instability
,
疼痛
,
pain
Keyword:
手根不安定症
,
carpal instability
,
手根
,
carpus
,
手
,
hand
,
不安定性
,
instability
,
疼痛
,
pain
pp.77-89
発行日 1987年1月25日
Published Date 1987/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907544
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手根不安定症とは,外傷を含む種々な原因によって手根骨を保持している靱帯の弛緩あるいは断裂によって手根骨の配列が乱れ症状を起こす一連の疾患を呼ぶ.
この疾患は,1934年Mouchet and Belotが初めて手根間関節の亜脱臼に気づき,注意を喚起した.1940年Marcelyno Reyesが舟状骨の亜脱臼をもつ1症例を発表した.1949年になってVaughan Jacksonが舟状骨の反復性亜脱臼について報告した.それ以後いくつかの類似症例について発表されたが,DobynsとLinscheidがこれらのものを一括して外傷性手関節不安定症(traumatic instability of the wrist)という言葉を使って発表した7).最近ではTaleisnikらによってこれらの疾患の病因が更に詳しく研究されている9).
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